EAST
富士通フロンティアーズ LIXIL DEERS アサヒビールシルバースター 東京ガスクリエイターズ 警視庁イーグルス 富士ゼロックスミネルヴァAFC
CENTRAL
オービックシーガルズ IBM BigBlue ノジマ相模原ライズ オール三菱ライオンズ 明治安田PentaOceanパイレーツ BULLSフットボールクラブ
EAST
パナソニック インパルス エレコム神戸ファイニーズ アサヒ飲料チャレンジャーズ アズワンブラックイーグルス 名古屋サイクロンズ クラブホークアイ
TOP > What’s New > Finalステージ オービックvsノジマ相模原 試合レポート

What’s New

Finalステージ オービックvsノジマ相模原 試合レポート

’12.12.04

4強がジャパンXボウル進出を賭けて激突したファイナルステージ。リーグ3連覇を狙うオービックが“横綱相撲”で24-10の勝利を収めた。

 

オービックは第1QにQB菅原からWR萩山へ2本のTDパスで主導権を握ると、第3QにはFGとRB中西のランTDで点差を24-3と広げる。ディフェンスも、ランストップには苦戦したもののパスカバーが良く、相手の攻撃を封じた。

 

戦前からこのような結果になるとは予想されていたとはいえ、ノジマ相模原にとってはあらためて力の差を思い知らされる試合となった。同軍としては追いかける展開にはしたくなかったはずだが、オービックディフェンスに跳ね返された。

 

ノジマ相模原は第1Q序盤の攻撃シリーズでファーストダウンを3度更新し敵陣6ヤード地点まで攻め込むも、TDを奪えずFGに終わった。そして直後、オービックに2TDをたて続けに許してしまった。この時点でノジマ相模原にとっては相当に厳しい流れとなってしまった。

ノジマ相模原は愚直にランをしかけたが、攻守にタレントを揃え、選手層も厚いオービックを相手にこのような一元的な攻撃で太刀打ちするのはやはり難しかった。とりわけこの日のように追いかける展開となればどうしてもパス攻撃の必要性が出てくるはずだが、同軍は効果的にパスを繰り出すことができなかった。

 

ノジマ相模原は前半にサードダウン残り1ヤードの場面が2度あったが、いずれの場合もランを選択し、ファーストダウンを奪えなかった。また第3Qにはサードダウン残り5ヤードというパスシチュエーションでもやはりランを取った。こういった場面でパスを織り交ぜることができていれば、相手に的を絞らせにくくしていただろうし、あるいはもう少し得点機は増えていたかもしれない。

11度の反則(計74ヤードの罰退)と3度のファンブル(喪失1度)と相手よりも多くミスが出たことも、ノジマ相模原にとっては悔やまれるところだった。来年に向けて、戦い方に課題が残った。

 

一方のオービックはやはり強く、戦い方に経験と実力から来る余裕が感じられた。オフェンスでは要所でプレイを決め、ディフェンスではLB、DB陣のカバーの良さとボールへの寄せの早さが際立った。LBビーティーJrがペナルティによって前半は出場できなかったが、そのハンディキャップを感じさせないほどのプレイぶりだった。

 

とは言え、試合後のシーガルズの面々が喜びすぎるということはなかった。とりわけ指揮官の口をついたのは反省の弁ばかりだった。

 

大橋HCは、こう述べた。

「オフェンスで言えばパスオフェンスで決めきれないところがあったり、本来フリーになるべきではない選手がフリーになったり、ディフェンスではタックルミスがあってシュミレーションでは止まる形でも止まらなかった場面があった。(ジャパンXボウルに向けて)そういったところは見直さなければならない」

 

確かに、この日のシーガルズは危なげない試合をしたとは言え、ノジマ相模原のランストップに苦戦するなど、少し綻びも見せた。これがジャパンXボウルの相手、鹿島となれば思わぬ苦戦を強いられかねない。(永塚和志)

ツイート
関連記事
ページトップへもどる